ちょっと変わっている?作品を紹介するコーナー

サンダーマスク

 実はこの作品、私自身“ある手段”を用いて数本見ただけである。ゆえにこれから書く事にはもしかしたら間違いもあるかもしれないが、お許し願いたい。
 いろいろな書籍でもけっこう取り上げられているが、この作品はいろいろな意味ですごい。その希少性とも相まってマイナー系ヒーローの王者として君臨している。

 まずこの作品の主人公のサンダーマスク・命光一、なんと一万年前に魔王の襲来を予期して地球に飛来し、それから魔王の出現までずっと眠りについて待っていたというのである。はっきり言ってアホである。エンディングテーマではやたらこの一万年待っていたという事がカッコよく歌われているが、それは違うと思う。しかも魔王が来て自分で起きてくるのかと思うとそうではなく、古文書を解読した人間によって起こされるのである。情けない。

 一万年の眠りから覚め魔王デカンダと戦うサンダーマスク、デザインは非常にカッコ悪い。このサンダーマスクは二段変身できる。しかし二段変身と言っても、ただ単に巨大化した敵怪獣と戦うために巨大化するだけ。しかもこの時に叫ぶフレーズが、イナズマンの「超力招来!」やストロンガーの「チャージ・ア〜ップ!」、ギンガマンの「唸れ!ギンガの光!」などとは大違いで、単に「サンダー二段変身!」なのである。もうちょっと考えてほしかったものだ。

 で、ストーリーなのだが、魔王デカンダ(実はその裏には大魔王ベムキングがいた)の繰り出す魔獣と戦うという、ちょっと聞くとごくごく普通の物のように聞こえるが、実際は相当とんでもない(情けないとも言う)話があったようだ。例えば最も有名なところでは、んな話があった。

「サンダーマスク発狂」
 シンナーの吸いすぎでボロボロになった魔獣シンナーマン(シンナーで発狂した人間の脳髄を常食とする)。今回の魔王の作戦はこの魔獣とサンダーマスクの脳みそを取り替えて、サンダーマスク・命光一を狂わせてしまうというものだ。
 魔王は命光一を捕まえる事に成功し、見事に脳みそを取り替え、光一はシンナーマンの脳が入れられて発狂した。しかし、魔王は馬鹿だった。律儀に脳みそを取り替えてしまったので、光一の脳みそが入ったシンナーマンは魔王に襲い掛かった...
 一方、脳がシンナーマンになった命光一は街へ逃げて、通りすがりの女性に抱きつく,出前の兄ちゃんを襲うなど、不埒な行為におよび大変だったが、結局、ドタバタがあって催眠術によって脳交換手術をした博士が正気に戻り、脳を再び取り替えて戻す事ができた。命光一はサンダーマスクに変身、巨大化したシンナーマンを二段変身して倒したのだった。

 いやー、すごい。素晴らしい。こんな物、今はもう作れないだろう。他にも全話リストを見ると、「死の灰でくたばれ!(登場魔獣:ゲンシロン)」などというかなりやばそうな話もある。

 ちなみに、この頃のこの手の番組は同時に雑誌連載がされるのが常だったのだが、サンダーマスクの連載漫画を書いたのは、なんと手塚治虫であった。さらに、テレビ版の脚本の多くはウルトラシリーズなどでの名脚本家として知られる上原正三が書いた(名作と言われるセブン最終話も彼による)。まさに成功を約束されたような作品のはずだったのだが、どうしようもなく失敗してしまったそうだ。一番の原因は役者の質の低さだったとも言われるようだが、どうなのだろう。

 他にも数々のエピソードがあるそうで、とにかくもっと見てみたい。CSのキッズステーションなどに期待している。

いくつかの誤まって伝わっている点の訂正

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