平成ウルトラマンの物語

ウルトラマンティガ・ダイナ編


 映画「ウルトラマンティガ」を見たら、ティガの世界の歴史についてますますよくわからなくなってしまったので、個人的に考えてまとめていたら結構な量になったので、それを掲載することにする。
 各社の書籍や、映画のパンフレットには、一応、完成型として歴史がまとまってはいるのだが、しかしそれに完全に従うと、テレビシリーズの中で語られたいくつかの事と矛盾が生じてしまうのである。テレビ版を作り始めた時には、実は細部まで設定が煮詰まっておらず、後から色々付け足していったがために、このような事が起こってしまったのであろう。そこで、パンフレットよりもあくまでテレビ,映画の画面の中で語られたことを優先して、一部うまくつじつまを合わせる為に私の独自の見解も含めてまとめてみた。
 なお、このティガ・ダイナ編では、あくまで、歴史的な事実中心に書き、そこに同時にあった様々な人間ドラマは省略してある。その辺は、解説するよりも本編を実際に見ていただいた方が良いとも思われるので。


超古代の闇の侵略
 3000万年前、超古代文明が栄えていた。だが、どこからか発生した「闇」が、人類を滅ぼそうと侵略を開始した。闇によって生み出された怪獣達が、大挙して襲いかかり、人類は窮地に立たされた。しかし、その時、「光」が、人類の前に降り立った。光の巨人(ウルトラマン)となる能力を得た者たちが現れたのである。彼等は、滅亡を望まない人々を助け、怪獣と戦った。
 古代の巨人が、現代に現れた2人のウルトラマンと違う点として大きなものに、人間の選択には関与しない、という事があった。つまり、滅亡を望まない者たちは助けるが、滅亡を受け入れようとしている者たちは放っておくのである。ある所に、闇が生み出した植物怪獣ギジェラが出現した事がある。その花粉を吸うと、人間は快楽の中に取り込まれ、何もする気をなくしてしまう。その地の多くの人間が快楽を受け入れ、そしてじわりじわりと体力を失っていき、快楽の中で滅ぼされてしまった。その地の人間の選択に対しては、巨人は関与しなかったのである。

 滅亡を望まない人々を守って戦った巨人は、闇の怪獣達を倒していった。しかし、闇は次なる手段を用いてきた。巨人となる能力を持つ者も、心は人間と同じであり、心の奥底に邪悪なものも持ち合わせている。人間は皆、普段はそれを上手く抑えているわけだが、闇はそこに付け込み、邪悪な心を増幅させ、闇の巨人を作り出そうとしたのだ。
 そして、それに負け、邪悪なる心を持つようになってしまった巨人が現れた。巨人同士の戦いが始まってしまった。闇側の巨人の多くは倒されたが、しかし、最も強い闇の力を得た4戦士(剛力のダーラム,俊敏なヒュドラ,バランスタイプのカミーラ,そして闇の力に全身が覆われ黒い、最強の戦士ティガ(ティガダーク))の力は物凄く、4人だけで人間側の巨人のほとんどを倒し、破壊の限りを尽くした。超古代文明を完璧に破壊したのは彼等と言っても良いだろう。
 しかし、古代民族の神官的存在ユザレの説得によって、ティガは光の心を取り戻し、残りの3巨人と戦う。しかし、闇の心を失ったものが、闇の力を持った体を以前のように使いこなせるはずはなく、まずダーラムに大苦戦。しかしその戦いの中で、その闇の力の一部を相手の剛力に対抗するため純粋な剛力に転化することに成功、体に赤い部分を持つティガトルネードとなる。ダーラムを封印した後、次にヒュドラとの戦いの中で、さらに闇の力を今度は俊敏さに変えることに成功、紫色の部分を加えたティガブラストとなる。最後にカミーラとの戦いの中で、残っていた闇の力を完全に光に変え、体全体の色調が明るくなり、ウルトラマンティガとなった。

 3巨人をルルイエと呼ばれる地に封印した後、ティガは、生き残っていた数少ない人間側の巨人と協力して、闇の侵略を完全に退けた。その後、巨人たちはその能力を石像にして封印、再び石像と合体して巨人になる能力を得る「鍵」を遺伝子の奥深くに眠らせ、普通の人間として、生き残った人々の中に入り共に生きていく道をとった。

AD2007年、ティガ復活
(テレビ「ウルトラマンティガ」)
 長き時を経て、人類は再び文明を築き上げた。  20世紀末。国家の枠組みを越えた、世界規模の平和維持組織TPCが設立され、各国の軍隊や、地球防衛軍は解体され、そこに吸収された。そのTPCの極東本部には、怪事件などの特別捜査チームとして、特捜チームGUTSが組織された。

 AD2007年、人間がその活動範囲をいよいよ宇宙へと広げていこうかとしていた矢先、再び闇が出現、地中に眠っていた怪獣達を蘇らせ、侵略を始めた。まず出現したのは怪獣ゴルザとメルバ。時を同じくして、ティガの遺跡と呼ばれる地で3体の巨人の石像が発掘される。2怪獣はそこへ向かい、2体の石像を破壊したが、GUTS隊員ダイゴが最後のティガの石像に同化し、ウルトラマンティガは復活した。ダイゴこそ巨人の遺伝子を受け継ぐ者だったのである。
 こうしてウルトラマンティガの戦いが始まった、これがテレビで描かれたものである。なお、ティガは、現代においては、その力をパワーに特化させたパワータイプ,スピード・飛行能力に特化させたスカイタイプに変わることができる。通常のタイプはマルチタイプと呼ばれる。

 闇の怪獣が続々と復活し、ティガと戦っていく。ある時現れたギジェラに対しては、快楽を受け入れそうになった人間を前にして、今度は、人間の一人として生きてきたダイゴはその選択に関与、ギジェラを攻撃するなと訴える人々を無視してギジェラと戦った。体を張ってギジェラを抑えようとしたティガの姿を見て、人々も快楽を拒む道をとったのだった。

 そしてついに闇が結集して、最強の怪獣ガタノゾーアが出現。ティガは倒され、一度は石像に戻ってしまうが、最後まで望みを捨てなかった多くの人間が光となってティガの中に入るという奇跡が起き、全身が光に包まれたグリッターティガとして復活、ガタノゾーアを倒したものの、それでティガは能力を使いきり、戦いの後、変身アイテムスパークレンスは消滅した。ダイゴはこれで戦いの宿命から解き放たれ、本当に普通の人間として生きていくこととなった。しかし…

ここで:F計画とは?
 ティガが様々な戦いを繰り広げていた頃、ある時、天才科学者マサキケイゴは、自らも古代巨人族に近い遺伝子(「鍵」となるものはなかったようだが)を持つことに気付き、自分も巨人となって、人類を新たな段階へ導く存在になろうと画策。九州の地下において巨人の石像を発見し研究した末、ダイゴからスパークレンスを奪い、その力を用いて巨人に同化することに成功した。しかしその力を制御できず暴走、ティガによって倒された。ちなみにマサキの命は助かり、彼は自分のやったことの愚かさを悟り、最終決戦でティガを復活させるため協力した。
 ティガ消滅後、地球を侵略者から守るために(ティガが戦ったのは闇の怪獣だけではなく、なぜか時を同じくして関係ない怪獣や侵略宇宙人が出現するようにもなっていたのだ)、TPCにおいて、マサキの研究データを活用して、巨人の石像の破片の分析などもして、人造ウルトラマンを作る計画がなされた。これがF計画である。人間の力で光の巨人を作ることへの愚かさを主張する勢力が強く、その計画は秘密裏に進められていくこととなった。

蘇った3巨人との戦い
(映画「ウルトラマンティガ」)
 最終決戦から一年後、最後の戦いの舞台となった海底の古代遺跡ルルイエは隆起し、巨大な島となっていた。その調査中に、3体の巨人の石像が発見された。F計画を進める勢力は、それを調査しようとして、結果として3巨人の封印を解いてしまう。実はユザレの子孫であったGUTS隊長イルマによって、ルルイエの周辺に100年の時限付きの結界が張られたが、結界を壊し外に出るためにティガを再び勢力に取り込もうと、3巨人はダイゴに黒いスパークレンスを送り、ルルイエに呼ぶ。
 そのままにしておいても、100年後には必ず巨人は外に出て暴れてしまう。ダイゴは、今その黒いスパークレンスの力で変身し3巨人を倒すことを選び、ルルイエに向かう。黒いスパークレンスの力で、昔と同じ全身が黒いティガダークに変身するも、戦いの中で、その強い意志で再び昔と同じようにトルネード,ブラストを経てマルチタイプとなり、最後は遺跡に眠っていた、他の巨人たちの魂の力を受けて再びグリッターとなり、巨人を倒した。それは闇に完全にとどめを刺したという事でもあった。黒いスパークレンスは、3巨人によって作られた仮のものであったため、戦いの後ティガがダイゴに戻ると、二度と現れることはなかった。
 なおこの戦いは、ルルイエの奥深くでのものだったため、GUTS隊員以外に目撃した者は無く、記録にもティガの復活は記載されなかった。ルルイエはこの戦いで崩壊し、F計画も凍結を余儀なくされた。これが、映画で描かれた戦いである。

そして…!!

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