サンバルカン

ストーリー,解説

ストーリー

(開始)
 北極の氷の中に潜む機械帝国ブラックマグマは、サミットの場に全世界に対しての挑戦状を叩き付けてきた。
 国連は満場一致で太陽戦隊の設立を承認、地球平和守備隊から選ばれた3人の若者、大鷲龍介,鮫島欣也,豹朝夫が嵐山長官の下に集められ、バル強化服を装着し太陽戦隊サンバルカンとなった。
 マグマエネルギーの豊富な日本を最初の標的としたブラックマグマのヘルサターン総統は、サンバルカンに対抗するためさらに、氷の中で眠っていたベーダー一族のヘドリアン女王にメカ心臓を埋め込みメカ人間化し蘇生、勢力に加えた。

(中盤)
 化石化マンガン水作戦において、ゼロガールズのリーダー、ゼロワンは死んだ。ヘドリアン女王は宇宙から、ベーダー一族のアマゾンキラーを呼び寄せる。
 ヘルサターンはアマゾンキラーに、行動隊長としてサンバルカン基地の破壊を命じる。アマゾンキラーはオオダコモンガーを基地内に侵入させる事に成功、ついにブラックマグマはサンバルカン基地の所在地をつかみ爆撃して破壊した。
 だが、太陽戦隊は密かに新基地バルカンベースを建造しており、巨大空母ジャガーバルカンも無事移送された。そしてバルカンベースに現れた一人の男、彼こそ大鷲の親友、飛羽高之であった。
 長官は大鷲に、スペースシャトル計画に参加するためNASAへの出向を命じる。そしてバルイーグルの任務は、飛羽へと受け継がれた。
 行動隊長アマゾンキラーを加えたブラックマグマと、新イーグルを迎えたサンバルカンとの激闘は続いていく。

(決戦)
 突然地球にやって来た、宇宙のならず者イナズマギンガー。バルカンボールを破られたサンバルカンは、新たにニューバルカンボールを開発した。
 ブラックマグマへの協力を申し出たギンガーの力に総統は惚れ込み、行動隊長への抜擢を考える。だが自分達の立場を危ぶんだ女王とアマゾンキラーの策略によって両者の間に亀裂が生じ、ついに総統とギンガーは対決、総統は敗れ、メカ人間としての正体を晒し爆発する。

 総統亡き後、帝国の実権を握った女王であったが、ヘルサターンの亡霊に苦しめられる。帝国の真の支配者であった全能の神が、ヘルサターンを復活させたのである。全能の神の呪いからか、女王のメカ心臓には寿命が近づき、交換が必要となっていた。だが亡霊への恐怖で他者への不信感を募らせた女王は部下に手術させるのを拒否、呪術による延命を図り、生け贄とするため美佐を妖魔術で北極へ引き寄せた。しかし儀式を前にしてついに力尽き絶命した。
 一方、イナズマギンガーは、ヘルサターンの手によって合成装置の中に落とされ、機械生命体イナズマモンガーとされサンバルカンの前に送り込まれた。サンバルカンはこれを打ち倒す。

 アマゾンキラーは機械帝国掌握の為に全能の神の秘密に迫るものの、ヘルサターンに阻まれた。美佐救出のためついに北極の要塞鉄の爪に乗り込んだサンバルカンは、支配者としての承認を賭け挑んできたアマゾンキラーを打ち倒した。そして最強最後の巨大機械生命体キングマグマとサンバルカンロボとの戦いでは、日食を利用した敵の戦略に苦戦するもオーロラからエネルギーをチャージして勝利した。
 なおも美佐を盾に降伏を迫る全能の神。しかし嵐山長官の機転によりこれを撃破、要塞爆発の直前に美佐も無事救出し、サンバルカンの長い戦いは終わったのであった。


解説・概要

 太陽戦隊サンバルカン。スーパー戦隊シリーズの第三作(この頃はゴレンジャーとジャッカーは別扱いだった)として作られたこの作品は、人数を三人に絞った上で、アクションへのこだわりを見せた、魅力ある作品になっている。

 前作「デンジマン」は、(私見であるが)ストーリー的には面白いものの、やや戦闘シーンが迫力に欠けていた。特に必殺技デンジブーメランのインパクト不足は否めなかった。それに対し、サンバルカンでは、動物的な動きを取り入れ、テンポの速いバトルとなっており、また必殺技バルカンボールもカッコ良く、見ていて非常に楽しい。3人が別々の所で戦っているのが一画面に収まっているという絵がよくあり、印象的である。
 太陽をバックにしてのジャンプ→名乗り→バトル→必殺技という毎回定番のパターンは、BGMでかかる主題歌と相重なって、まさに形式美と言って良いだろう。

 メンバーの個人技が増え、また多用されるようになったのも特徴である。
 後半では、二代目イーグルの剣技も冴え渡った。戦隊のレッドが個人武器として剣を使ったのはこれが始めて。

 ストーリー的には、徐々に子供向きに修正されていった感がある。
 序盤は、メカ人間ダークQを中心とした展開で、日常世界に密かにダークQが侵入する怖さを描いたものが多かった。機械生命体(モンガー)は作戦の用心棒的な存在で、ストーリー中で前面に出る事は少なかった。しかし、子供には難しかったのか、やがて話は徐々に軟化、ダークQも登場しなくなり、機械生命体が作戦の中心を担うようになってくる。
 第23話ではイーグル交代と同時に、新幹部アマゾンキラー(敵のキャラクターインパクト強化)や新基地バルカンベース(メカニック面の強化)、矢沢助八(コメディーリリーフ)の登場などいくつかの刷新が一気に行われ、初期とはガラリと異なった雰囲気となる。
 筆者は個人的には、この中盤の頃が、ストーリー的には一番バランスが取れていたと思う。終盤のイナズマギンガー登場の直前頃の話は、やや子供寄りになりすぎていたきらいがある。
 だがイナズマギンガー登場後の最終6話では、再び重厚な感が取り戻され、強敵との激闘、敵の内紛による崩壊などがうまく描かれた。

 また作品の特徴として言っておくべきなのは、前作デンジマンからの世界観の引継ぎがなされたという事がある。前の作品と世界が共通しているのは、戦隊シリーズではサンバルカンだけである(映画やOVでの外伝的共演はあるが)。とは言え、それはヘドリアン女王が再登場したという点と、第36,37話におけるデンジ星人の子孫を巡る話程度にとどまっており、それほど前作を意識したストーリーは作られていない。
 それと、意図的にゴレンジャーに似せた部分も見られる。パンサーがカレー好きなのはその最たるものだが、他にも、スナックのマスターが長官だったり、必殺技がボール型兵器だったり。第一話の集結シーンなどは、そっくりであった。


おまけ

 もしこの作品が今作られていたら、絶対「サンバルカンVSデンジマン」というオリジナルビデオでも作られていただろうと思う。最初から世界観つながってるし。
 敵はやはり共通の相手であったヘドリアン女王(とその部下)がしぶとく復活。ヘドラー将軍とアマゾンキラーの共演も見たいものだ(二人の上下関係はどうなのか気になる)。で、アマゾンキラーにはデンジマン、ヘドラー将軍にはサンバルカンが挑む。最後の巨大な敵は、怪人化したヘドリアン女王。女王は結局、両方の戦隊とも直接戦う事はなかったのだし。
 でもデンジマンとサンバルカンでは、バトルのテンポが全然違うから、実際やったらうまく噛み合わないような気もするが。

 最初から意図されていたのかどうかは知らないが、結果的に敵の中ではベーダーの2人の印象がやたらと強く、ヘルサターンやゼロガールズの存在は、特に後半はかすれてしまっていた。結局、機械よりも生身のほうが感情豊かで面白味があると言ったところか。特に終盤はアマゾンキラー中心に動いていたと言う感じであった。
 ちと効果のほどに首をかしげたくなるおかしな作戦を、真面目な顔をして実行するアマゾンキラーの姿は、なんか笑える。

   そして最後に、何と言っても美佐ちゃんの水着。第一話でいきなり初登場が水着。その映像がそのままOPに使われているものだから、いやがおうにも印象に残る。中盤でも実に4回(映画含む)披露。見事である。とは言ってもこの人には、いざとなったら変身、がないものだから、ウミヘビモンガー水着姿で引き寄せ作戦なんて、安全性の面からどうかとも思うのだが。

 今だったら、終盤で大鷲が帰ってきて、美佐ちゃんも加え、5人戦隊になるんだろうなぁ…



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