宇宙刑事の本拠地、銀河連邦警察本部は、バード星にある。さて、バード星と聞いて、全く違うもう一つの作品を思い出す人はいないだろうか。藤子不二雄の有名なマンガに、「パーマン」がある。須羽ミツ夫をはじめとする地球人を、パーマンを任命したのは、バード星から来た、バードマンなのである。
で、この二つを結び付けてみた。バードマンそしてパーマンもまた、銀河連邦警察の中にある一つの組織なのである。
暗黒宇宙からの侵略者の特徴として、戦闘の際に異次元空間を作り出すという点がある。宇宙刑事は強く、その力は悪の組織にとって脅威となる。それに対抗するために、時空をゆがめ、自分達が本来いる場所に似た環境を作り出し、その力を100%発揮できるようにするのだ。時空をゆがめるのには非常に大きなエネルギーが必要であり、限定された範囲において短時間発生させるのに限られる。だがたとえそれだけでも、この時空に対して、影響が残らないはずはない。時空がゆがんだり戻ったりすることによって、そこにひずみが発生し、様々な悪影響を与えるようになるのである。
具体的には、人々の心にマイナスに作用し、犯罪が増加したり、負の可能性が増大し(いわゆる「悪い偶然」が重なるようになり)、悲しい事故が発生したりといった現象が起こる。
このような事態にまで、宇宙刑事だけで対処するのは大変である。そこで、特にこのような時空のゆがみの影響が顕著に見られる所には、銀河連邦警察内にある、宇宙刑事とは別の組織、バードマン&パーマン部隊が対処するのである。
バードマン&パーマン部隊、それは、宇宙規模の凶悪犯罪者と戦う宇宙刑事とは性格が異なり、各星において、バードマン(実は宇宙刑事の資格も持っている)が、一般人から適性(主に精神的な面)あるものをスカウトしパーマンとし、なるべく本人及びその地域の人々の生活には影響を与えないように配慮しつつ(例:コピーロボットの使用により本人不在の期間をなくし、かつパーマンの正体を悟られない)、時空のひずみによって増加した小事件を解決したり、人命救助をさせたりるといった感じのものなのである。
従って当然に、パーマンの装備は、宇宙刑事のコンバットスーツとは異なるのである。戦闘を前提にしていないので、攻撃,防御は格段に劣る。ただし、人命救助に必要な、飛行能力や、怪力などを、装着者自身の体力などには依存せずに、一律に与えることが出来る。また、母艦がないので蒸着システムは使えないが、代わりに、その装備を非常に小さくして持ち歩くことができるのだ。
それらを踏まえた上で
原作パーマン(アニメは異なる)の最終回で、須羽ミツ夫/パーマン1号は、バードマンに選ばれ、バード星に、立派なパーマンになるために、留学に旅立った。
しかし、果たして、立派なパーマンって何なの?これまでのパーマンの仕事程度なら、そんなに、各星から代表を集めて修行なんかさせなくても、大丈夫じゃないの?
そう考えた時、ふと思い付いたのである。もしかしたら、パーマンの留学とはとりあえずの名目だけで、実は、本人も知らないうちに、宇宙刑事にスカウトし、訓練に連れていったのではないだろうか。
宇宙刑事とパーマンとを結び付ける場合に難しいのは、その時代設定である。宇宙刑事は、放送された年にはこだわらず、「近未来」としてしまえば良かろう。
しかしパーマンの世界は、マンガにはよくある、いわゆる「時間の流れない世界」である。永久にミツ夫は小学5年生なのである。時代設定も、いつなのだろう。うーむ、少なくとも、近未来でなさそうだが…ここは、宇宙刑事とつじつまを合わせるために、強引に、曲げさせていただくことにする。
ミツ夫は、小学4年から6年までの3年の間、パーマンをやっていたことにする。そして、宇宙刑事との関連は、以下の通りとなる。
近未来のある年。仮にX年とする
宇宙刑事ギャバン、地球担当となり、マクーと戦う。
(X+1)年
ギャバン、ドン・ホラーを撃破。マクー壊滅。
新たに地球担当となったシャリバン、マドーとの戦闘開始。
須羽ミツ夫10歳、バードマンによってパーマン1号に任命される。
解説(X+2)年
マクーの作っていた魔空空間は、一種のブラックホールのような物であった。続いて現れたマドーが作り出した幻夢界は、全く反対の物と言ってもよい、ホワイトホールに近い物であった。散々魔空空間が時空をゆがめたと思ったら、立て続けに全く反対の性質の物が発生するようになり、時空のひずみは肥大し、事件・事故が多発するようになった。この事態に直面し、地球にバードマンを派遣し、パーマンを任命することが決定されたのである。ただし前述のように、本人の生活に過度に影響を与えないよう、宇宙刑事のことについてはパーマンには教えない。
解説(X+3)年
フーマの侵攻は、前の2組織とは比べ物にならないほど強力で、数多くの星が間もなく滅ぼされ、宇宙刑事も各地に派遣、足りなくなって訓練中の者まで派遣せざるを得ない状況になっていた(シャイダーもそう)。ただし、地球に限っては、フーマの侵略方針が異なったため、意外と一般市民には影響は小さく、平穏に暮らし続けていられる人が大多数だった。だから、別に、パーマンに影響が及ぶことはなかったし、バード星も、パーマンにまで色々と気を配っている余裕はなかった。
なお、この頃、パーマンにも、「全悪連」や「千面相」と言った強敵が現れたが、フーマとの関連は定かではない。伊賀の忍者ハットリ君と力を合わせたこともあったが、もしかしたらハットリ君って、イガ星人の末裔だったかも?
そして、(X+4)年に入り、須羽ミツ夫もそろそろ中学生、の時…
時空のひずみも段々と元に戻ってきて、地球のパーマンがその任務を解かれる時も密かに近づいていた。足りなくなっていた宇宙刑事の補充のため、各地のパーマンからも、有能な者をスカウトする事が決定される。バードマンは日本では、須羽ミツ夫の中に眠っている才能を見抜き、彼を選んだ。そして彼は、パーマンの代表としての留学、という名目で、旅立って行った。
もともとパーマンは、肉体面よりもむしろ精神面で選んでいたので、その中から宇宙刑事候補をスカウトしてきたとしても、全員が全員、訓練に耐えられるかどうかは不確定要素だった。だから、駄目だった時に送り返せるようにと、通常の宇宙刑事とは異なり、コピーロボットを置いたままにすることを許されたのだった。
ミツ夫は、バード星で、自分がそこに連れてこられた真の意味、宇宙刑事の事を聞いた。宇宙刑事となることは、すなわち、もう地球人の一般人としてのもとの生活には戻れないことを指す。だからそれを拒んで地球に戻ると言う選択肢も与えられたが、彼は悩んだ末に、宇宙刑事となり、宇宙の平和のために戦う道を選んだ。
彼は、確かにもとは勉強も運動もだめな少年だった。だが、バードマンの目は正しかった。彼は、不屈の精神力によって過酷な訓練に耐え、ついに自らの中に秘められていた本当の実力を発揮したのだった。やがて彼は、同期の中では、トップの成績を誇るようになる。
さて、ミツ夫が宇宙刑事になれる事がほぼ確定した時点で、地球のコピーロボットに対してだけは、バードマンによって本当の事が伝えられた。もう、ミツ夫が地球人として戻ってくることはない。これからは、コピーロボットがずっと、ミツ夫として生きていくのである。コピーの鼻のボタンは加工され、もう押しても元の人形に戻るということはなくなった。
宇宙刑事の事は、一般人には秘密にされなければならない。ミツ夫のことはコピー以外の、他のパーマン達には伝えられなかった。コピーにも、堅く口止めがなされた。
さあ、ここから、やっと、本編の話に入っていける。
須羽ミツ夫/宇宙刑事○○○○○(名称未定)
9年間の訓練生活をトップの成績で終え、宇宙刑事になった。
訓練期間9年は、シャリバンが(彼は特別だったが)数週間で、シャイダーも正規に訓練を終えた場合でも3,4年だっただろう事を考えると、長いが、彼はもともと、12歳という若さでバード星に来た。宇宙刑事の訓練以前に、基礎的な学習などに時間が必要だったのである。
ただし、それでもまだ21歳、宇宙刑事としては若い。
長い訓練の末、立派な宇宙刑事となった彼に、もう昔の情けない男の姿はない。まさにかつてのギャバンを彷彿とさせるような、完全無欠のヒーローと言って良いだろう。
しかし、地球に赴任した時、かつて残してきた人のために、悩む事になるのである…ギャバン長官
引退したコム長官の後を受けて、近年、長官となった。
かつて最強の宇宙刑事として、マクーの壊滅を始めとする数々の功績を残した。その人格も申し分なく、また前長官の娘ミミーと結婚したと言う、立場的強さもあり、コム前長官が後任にギャバンを指名した時、異を唱える者はいなかった。
長官として、モニター越しに、ミツ夫に対して指令を与える。ミミー
ギャバンの妻。フーマ壊滅後しばらくして結婚した。かつては無茶な行動も多かった彼女だが、今では、落ち着いて、かつてのコム長官に対するマリーンのように、ギャバンをよくサポートしている。銀河パトロール隊隊長 宇宙刑事シャイダー
フーマを倒した男。当時は未熟さも見られたが、もう10年も経てばそんな事はない。今では、かつてギャバンも経験したこの役職で、前線の宇宙刑事のリーダーとして活躍中。地球とはだいぶ離れたところにいるが、第27話〜第29話では、地球へ救援に駆け付ける。ちなみにアニーとは既に結婚している。リリー教官
かつてシャリバンのパートナーだった女性。シャイダー最終話で語られたように、マドーとの戦いの後は、養成学校の教官を務めている。ミツ夫の事は、バード星に来た頃から面倒を見ている。第一話のみ登場。コム教官
前の長官。引退後は養成学校の教官をやっている。第一話のみ登場。バードマン
ミツ夫をスカウトした張本人。かつては、子供でしかも体力知力だめな人間を選んできたことに対して風当たりが強かったのだが、結局彼の見込んだ通り、ミツ夫は優れた宇宙刑事となったので、いまでは有能なスカウトマンとして知られる。第一話のみ登場。○○ー(名称未定)
ミツ夫のパートナーとして、一緒に地球に派遣される女性。養成学校でのミツ夫の同期だが、学校に入った年齢の関係で、年齢はミツ夫よりちょっと高く、姉さん的存在となる。ミツ夫との間に恋愛感情は生じない。
イガ星人で、故郷の英雄シャリバンにあこがれて宇宙刑事になった。
シャイダーがフーマを倒してから、10年の歳月が流れた。
今日は、宇宙刑事養成学校の卒業式。ずらり並んだ訓練生の前に、ギャバン長官が立っている。
「今ここに、新たな宇宙刑事が誕生した!」
ギャバンが卒業生に言葉を送っているとき、列の中にいる一人の男、須羽ミツ夫は、これまでの9年間の訓練生活を思い出していた。
卒業式の後は、記念のパーティー。仲間と談笑するミツ夫。教官のリリーやコムも声をかけてくる。
その頃、長官室でギャバン長官は、モニター越しに、銀河パトロール隊隊長シャイダーから、新たなる悪の組織が、地球侵攻へと動き出したことを報告された。
誰を地球に派遣するか。しばし考えた後に、ギャバンは、ミツ夫を部屋に呼んでくることを指示する。
長官に呼ばれたミツ夫は、悪の組織の出現を聞き、出撃の指令を受ける。そして、コードネームを与えられるのである。
「今日から君は、宇宙刑事○○○○○だ!」
「守ってみせます、絶対に!」(かつてのシャイダーと同じ言)
出発は明日。ミツ夫は、養成学校の庭で、星空を見上げて、決意を固めていた。そこへやってくるバードマン。昔を懐かしんでしばし語った後に、バードマンは急に真顔になって言う。
「大丈夫か。昔の仲間は何も…」
「わかっています。今の俺はもう宇宙刑事。昔の仲間と会うつもりはありません。」
「そうか…頑張れよ。」
わずかな不安を感じつつ、バードマンは励まして去っていった。
そして翌日、パートナーとして○○ーが紹介され、共に巨大母艦に乗り込み、地球へとミツ夫は旅立った。
既に悪の組織は、最初の侵略作戦を進めつつあった。地球に着任したミツ夫は、早くもそれをキャッチし阻止、敵の前に立ちはだかる。
「激装!」
宇宙刑事○○○○○は、わずか0.5ミリ秒でコンバットスーツを「激装」する。コンバットスーツの色は金色。稲妻が体めがけて飛んでくるようなイメージで、まさに「激」しく「装」着されるのである。
激闘の末、レーザーブレードで敵を退け、まずは第一戦に勝利。長い戦いは始まった。
その後、全52話に及ぶ、長い戦いが展開されるのである。
大山小次郎
UFOや超常現象などに興味を持ち、なぜかギャバン,シャリバン,シャイダーと縁のあったおっさん。シャイダーの頃経営していたペットショップは親類に譲り、今ではなぜかコーヒーショップをやっている。ミツ夫は地球に来て早い段階で知り合い、やがて店を手伝うようになる。
相変わらずギャグメーカーであるが、年の功が加わり、「仮面ライダーにおけるおやっさん」的役割をも合わせ持つようになった。また、地球の若者文化に疎いミツ夫に色々と教えてくれる存在でもある。ただしその正体はやっぱり知らない。須羽ミツ夫(コピーロボット)
地球でミツ夫として暮らす、コピーロボット。コピーはちゃんと成長もするのだ。コピーであっても、育ってきた環境が違い過ぎるので、確かに本物とは顔は似ているが、感じは全然異なっており、同一人物と間違われることはない。
今では、それなりに立派になり、幼馴染みのみっちゃんと結構いい関係である。
第14話で初登場。以降たまに登場する。星野スミレ
かつて、パーマン3号をやっていた女性。当時から大人気のアイドルでもあり、9年経った今は、本格派女優への脱皮を目指している。今なお人気は衰えない。
そんな彼女に、当然色々と男性関係の噂はあったが、結局どれもガセであった。言い寄ってくる男性多くとも、その全てを拒絶してきたのだ。なぜならば、彼女の心の中には、ずっと、バード星に旅立ったミツ夫がいたからである。 パーマンとして活躍していたころ、いつしかミツ夫の事を好きになっていた彼女は、旅立ちの日、ずっと秘密にしていたその素顔をミツ夫にだけは見せ、帰りをずっと待っていることを誓った。今なお、いつか立派なパーマンになって帰ってくるはずのミツ夫を想い、待ち続けているのだが、しかしミツ夫は…
ドラマの中心となっていく人物。第18話から登場。
なお、数年前のある日、野比のび太という少年に出会い、なんだかんだあってペンダントの中のミツ夫の写真を見せた事がある。
第一クール(13話まで)は、まずは宇宙刑事の魅力を出す事を優先し、ドラマは特に無し。オーソドックスなヒーロー物。
動きがあるのは、第二クールから。もともと、ミツ夫は、あえて昔の仲間と会おうとはせず、故郷へも足を運ぶことはなかった。だが、第14話で、故郷が敵の作戦の舞台となり、やむなくそこに赴き、ついにコピーと再開する。
まぁ、別にコピーは全て知っているので、会っても特に問題は起きず、かつての幼馴染みにも出会ったが、今ではコピーがこの地でのミツ夫であり、宇宙刑事のほうのミツ夫は、よく似ている別人と最初から思われたので、何も問題は起きなかった。コピーは、宇宙刑事の正体を知る、地球側の数少ない人間として、その後何回か登場する。
問題は、星野スミレである。第14話の最後で、ミツ夫はコピーから、星野スミレが、未だに自分の事を思い続けていることを伝えられる。どうするのか問われるミツ夫が言った答えは、「会わない」という事だった。
なんせ自分は、もう宇宙刑事である。今後、宇宙の色々な星で戦っていかねばならない。もはや一般地球人には戻れない。で、スミレは地球での超有名人。まさか連れていくわけにも行かない。何も知らずに待ち続けているスミレには悪いが、何も伝えずに会わないのが一番、そう考えたのである。
しかし、第18話にて、出会ってしまうのである。
第18話で遭遇した時は、ミツ夫はコンバットスーツを付けた状態であり、顔は見えなかったはずなのだが、そこは、ずっと待ち続けた相手、スミレは直感で気付いてしまう。ミツ夫なのか、と問い掛けるスミレに対して、宇宙刑事は無言で去っていった。
そしてその後、スミレは、宇宙刑事を追って、度々登場、話に絡んでいくのである。
この二人の関係が、この作品の軸となっていく。決着は、最終決戦編に入った第50話辺り。果たしてどのような結末を迎えるのか?
おまけ
ミツ夫とスミレとの関係がドラマの軸だが、たまには、それとは関係なく、面白いイベントもなければいけない。ゆかりの人々が登場してくるエピソード案をいくつか考えてみた
1.神官ポー復活編 (第3クール初頭、第27話〜第29話)
かつて、シャイダーはフーマとの最終決戦で、大帝王クビライは倒したが、その孫娘の神官ポーは、倒される事なく、負けを悟って暗黒宇宙に消えていった。それが、今再び、新たなる悪の組織に呼ばれて、出現するのである。
敵組織と結託して猛攻をかけてくるポーに対し、絶体絶命のミツ夫を助けにくるのが、もちろん、ポーと因縁深いシャイダーである。2人の宇宙刑事は激戦の末、レーザーブレードの必殺技をくらわすのだが、深手を負わせても結局息の根は止められず、ポーは不気味な言動を残してまたも暗黒宇宙へと戻っていく。相変わらず不思議な奴のまま終わってしまうのであった。
2.エスパー少女登場
超能力を持つ少女(と言ってももう大学生)と、それを狙う敵組織、少女を守ろうとするボーイフレンド(いまだに友達以上恋人未満)のお話。
2人の苗字は佐倉と高畑である。藤子作品からのゲスト。
3.とある町の発明少年
ある町で起こった怪事件に、町の発明家少年が首を突っ込んでくる。ミツ夫は困らせられるが、少年の発明品に助けられもする。
少年の名は木手英一、高校生になっている。
4.おなじみの4人組活躍
勉強も運動もからっきし出来ないけれど、いざと言う時には意外な力を発揮する少年、そして熱い友情に結ばれた3人の仲間。中学生になった今はもう、猫型のアイツはいないけれども、環境を破壊しようとする悪の組織に対し、団結して挑むのである。
そう、もちろん、あいつらは…
