ダイヤモンドアイ

作品概説

 アジアの貿易商、源海龍こと前世魔人キングコブラは、前世魔人軍団を引き連れ、アジア全域の制覇のために暗躍する。フリーライターの雷甲太郎(通称ライコウ)は、時価数十億円のダイヤ「アラビアの王冠」から出現した全能神の精ダイヤモンドアイ,同僚のカボ子,弟分の五郎らとともに源海龍の企みを阻止するため戦う。

 甲太郎がピンチになった時、指にはめたアイリングに向かって「アイよ!」と呼ぶとアイが現れる。アイは‘外道照身 霊波光線’によって人間に化けた前世魔人の正体を暴き、正義の光の力で戦う。

 異色の特撮ヒーロー。主人公は変身せず、ヒーローであるダイヤモンドアイを召喚するのみである。その代わり、敵側に、悪人が魔人の正体を現すという変身の要素を与えてある。
 原作の川内康範は、月光仮面をはじめとするいくつかの特撮ヒーローものの原作を手がけてきた。いずれの作品も、話の内容(敵の企み)が割と現実的なのが特徴である。特にレインボーマン,ダイヤモンドアイ,コンドールマンの三作は「川内三部作」とも呼ばれ、ヒーロー側の面白い設定や、奇抜な敵キャラで有名である。
 本作ダイヤモンドアイは、氏の原作によるそれらの作品の中でも、話の進むテンポが良く、とっつきやすい印象を受ける。

 前半は源海龍によるアジア征服の資金集め「ハリケーン作戦」を追う勧善懲悪的連続ドラマが展開された。フリーライターとして悪事の証拠を集める甲太郎は、資金集めの片棒を担ぎ口封じに殺された代議士大沢山の娘である京子を説得し味方に加え、徐々に源海龍を追い詰めていく。
 初期は、30分のうち殆どはごく普通の推理ものっぽい人間ドラマで進んだ。毎回、源海龍の命を受け悪事を働くゲスト悪役も、ギリギリまで正体を見せず人間姿のまま甲太郎を追い詰め、最後の最後に召喚されたアイによってはじめて前世魔人の正体を表わしていたが、一通り魔人が登場し終えた第8話ごろからやや毛色が変わり、話の途中で、キングコブラ(源海龍)と魔人が魔界で会話する場面などが入るようになり、最後のお楽しみの側面は薄れた。

 キングコブラに大ダメージを負わせ、ハリケーン作戦を阻止した後、14話からは源海龍の娘、源蘭花ことヒメコブラが登場。アジア征服のために小出しの作戦を実行していくこととなる。同時に、冷たい心の裏に実は人間が母親であるが故に美しい心をも持ち合わせる蘭花と甲太郎との人間ドラマも展開された。
 1話もしくは2話完結形式となり、普通のヒーローものの形に近づいたとも言えるだろう。敵が魔人の姿を見せる時間もさらに増加、また、当初はなるべく自分の力でやっていきたいという甲太郎のプライドから1話につき1回しか召喚されなかったアイの召喚回数も増えていった。
 甲太郎の説得に心を揺らしていく蘭花は、ついに最後に、甲太郎達を殺せという父の命令を拒否、彼らをかばい命を落とす。キングコブラを倒したアイの‘怨霊逃散 洗礼光線’によって彼女は魔人の力を浄化され、人間として新たな道を歩みだすのであった。

祝!DVD発売

 CSに加入して最初に見たのがこの作品だった。それまではビデオレンタル店に並ぶ有名どころの東映,円谷作品しか見てこなかったので、こんな作品もあったのかと非常に新鮮な感じを受けた。
 最初の頃のハードな雰囲気が気に入っていたので、徐々に子供向けに修正されていってしまったのは残念だった。光線発射時などに入る「字幕」は、それはそれで面白くもあるのだが、ちょっとねぇ…

 川内三部作の中では一番マイナーな作品であるが、ついに、DVD−BOXが発売された(最近まで知らなかったのですが、LD時代にもしっかりソフト化されていたんですね)。DVDは売れ行き好調の模様。増産はされたようだが、しかしそれでも絶対数は少なめになりそうで、後々貴重なものとなりそうである。
 DVDにありがちな特典グッズなどはなく、2枚収納ケースを使うことで全5枚ながら3枚分の容積、かさばらずかえって便利である。“ばれたか”にジャンプできるチャプターメニューも面白く、最終巻には第一話(新番)予告までしっかり収録。購入する事をお勧めする。

主人公 雷甲太郎
カボ子と五郎
悪の親玉 源海龍
その娘 源蘭花

最初のページ

アイの三大必殺技

前世魔人一覧

全話リスト

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